普段の事

2025年度から狩猟用の鉛弾に使用規制が入る?

発表されてから特に狩猟者の間で物議醸している鉛弾の使用規制。
ライフルに限らずショットガンやサボット、スラッグでも使われている鉛ですが水鳥などへの鉛中毒の影響を考えると規制に関してはある程度賛成ではあります。
ただ、それと同時にライフル所持の条件緩和や非鉛弾の流通価格を下げるなど所持者や新規参入者へのストレスはなくしてほしいですね。

狩猟の鉛弾 全国で使用規制へ 2025年度から
鳥類の鉛中毒をなくすため、政府は10日、狩猟で使われる鉛弾の使用を2025年度から段階的に規制すると発表しました。

yahooニュース

日本の現状

現在、鉛規制が入っているのは日本国内で北海道のみ。
特にオジロワシが鉛中毒で死んでいった事例を踏まえて規制が入っているようですが、一部のハンター(特に本州から?)の鉛弾持ち込みがいまだにあるようで根本的な解決にはなっていないようです。
鉛中毒で死ぬワシは以前より減ったのかもしれません。

食肉に対する影響

これは割と良いことがありそうです。
スラッグで止め刺しをする人にはコスト増の影響がありますが、ヘッドショットをして中で砕けて肩あたりまで細かく粉砕した弾が入り込むということが圧倒的に減りそうです。
滅多にそういう状態のものを肉にすることは狩猟屋ではありませんが…。
ただ、銅やスチール、タングステンであれば砕けた弾の影響がないのかというとそういう訳でもなく、鉛も非鉛も大量に摂取すると体に悪いのは間違いないと厚生センターが言っていました。
着弾した瞬間に弾の表面からその素材が剥離したり一部粉砕するので何かしらの影響が出ることは間違いないので、銃で止め刺しをした個体に関しては引き続き細心の注意を払う必要はあります。
ちなみに鳥猟に関しては鉛だろうが鉄だろうが肉の中に残留してしまえば異物混入には間違いがないので素材の違いで良し悪しがあるわけではありません。

非鉛弾の選択肢

素材ごとの着弾時における変形とエネルギーの伝わり方は把握していませんが、鉛はほかの素材よりつぶれやすくエネルギーがその場に留まる印象があります。
他の素材の弾は構造による影響が多くあるように思えますが、マッシュルームになる構造のものもあれば貫通していくものもある印象です。
ライフルは割と選択肢が多く、すでに北海道でも規制が入っているので銅弾への移行は問題ないと思います。
散弾に関しては軟鉄、タングステンあたりになるのかな?
以前25発の値段聞いたら5000円ほどでしたので1発200円ほど?
鉛の散弾が4000円ほどなので1発160円ほどです。
実質1発40円の値上げ。
たばこの1箱が弾の1発くらいの値上げ幅!たかい!
とはいえ、1猟期に買う散弾って150発もない気がします自分の場合は。
仮に200発買ってもで4箱になるので1猟期4000円の値上がり幅。そこまで痛手ではない気がしてきました。
問題はスラッグやサボットですね。
フェデラルの20番サボット、銅弾3インチマグナムは1発約800円です。
山でイノシシに向けて撃って1発目を外すという愚行をとってしまった場合「あ、、800円…。。あ、、、1600円!!」と無駄にカウントしてしまうことになります。
鉛の2 3/4の弾は1発350円ほど?猟期前の練習なんかで800円ラインで調整となると射撃場でもバカスカ撃てる感じではなくなりますね。
またスラッグは錫かスチールになると思います。
レミントン、ライトフィールドやデュプレックスのデュポあたりが12番と20番のスチールや銅の弾を出しているのでそちらに移行する事になりそうですが、相性の問題は使ってみないとわからないのが怖い所です。
ミロクのMSS-20とレッドバードの組み合わせで使っている人も多いのにどうなるんでしょう。
むしろレッドバードという素晴らしいメーカーが無くなってしまわないかという懸念もあります。

非鉛弾への移行について

上記の問題はあるにしても環境への配慮を考えればメリットは大きい気がします。
ただ、スラッグやサボットはコスト増しまくるのでやはりライフルの規制緩和。
別ライセンスでも良いと思うので初年度から持てるようにしてもらえれば費用面での運用はかなり楽になるのと捕獲チャンスは増えるので、若い人や新規参入する狩猟者には良いと思います。
自分もあと2年ほどライフル所持まで時間がかかるのでこの謎システムはいい加減見直してほしいですね。
この辺の問題もセクシーに解決してもらえれば地球も狩猟者も助かるのだと思います。

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